18切符で行く名古屋日帰り旅行

   JR東海の新型在来線車両の投入で置き換えられる、211系を撮影しに中央西線(名古屋駅~塩尻駅間)へ行ってきた。名古屋駅へは、東海道線を熱海駅や静岡駅を経由しながらひたすら西進するルートと新宿駅から中央線に乗り、大月駅や甲府駅を経由し長野県塩尻市の塩尻駅へ行き、そこから名古屋駅に向かって南下するルートの2つのルートが一般的にあるが、今回は前者の東海道線ルートを使用した。今回はその工程を紹介していこうと思う。

東十条駅〜品川駅

    京浜東北線の初電でまずは品川まで向かう。この時撮った写真がないのでかなり昔に撮ったもので代用。家を出るのが遅くなったのと、雨であまりスピードが出せず、発車ギリギリに駅に到着となってしまったが、なんとか乗ることが出来た。初電ということもあり、自分がお気に入りのドア横の寄りかかれる席に座ることができた。

品川駅〜熱海駅

   品川駅5:10発の東海道線で小田原駅へ。さらに小田原駅で平塚駅始発の列車に乗り換えて終点の熱海駅まで乗車した。

川崎駅の辺りで空が明るくなってきた。まだ5時台だというの列車の中は半分ほど席が埋まっていた。大磯駅~二宮駅間では、110㎞/hというかなり速いスピードで走っていた。

熱海駅〜豊橋駅

    熱海駅からは18キッパーには嫌われがちなJR東海211系に乗車し、浜松駅までは乗り換えなしで行くことができた。車両は。東日本の車両とは違い椅子がかなり柔らかいため、あっという間に寝てしまい、気づいたら終点の浜松駅直前だった。途中静岡駅のあたりで一旦目を覚ました時は、雨が土砂降りの状態だった。浜松駅到着直前まで寝ていたため、すぐに動き出すことができなかったため、浜松駅~豊橋駅間は座席に座ることができなかった。

豊橋駅〜刈谷駅

 豊橋駅からは東海道線に乗る予定だったが、降り続いていた雨の影響で快速列車が全部運休となっており、普通列車しか運転していなかったため、18切符は使えないが、ここからは名鉄に乗り換え西を目指すことにした。結局名古屋駅までは行かず、豊橋駅から快速特急で2駅の知立駅へ行き、そこから三河線に乗り換え東海道線との接続駅である刈谷駅へ向かった。大雨で完全に麻痺していたJRだったが、名鉄は平常運転で、いつも通り運転本数が多かった。

刈谷駅〜神領駅

計画性が皆無なためかなり無駄な移動をして、結局東海道線に戻ってきてしまった。目的は、共和駅近くにある撮影地に行くためだったが、途中で太陽が出てきたため、予定を急遽変更して、中央線の神領駅へむかった。

 相変わらず東海道線は普通電車しか走ってないため、新快速なら50分で済むところ、1時間半くらいかかってしまった。名古屋の手前の金山駅で乗り換えここ金山からは中央西線に乗る。普段なら↑211系+313系の10両編成貨物列車や特急列車、普通電車も多数運転されている中央西線だが、この時は古虎渓駅での土砂侵入の影響で全列車が高蔵寺駅での折り返し運転となっており、20分に1本程度しか電車が来なかった。

 中央西線は毎年豊田市の山奥にある足助という町に帰省する際に使っているが、撮影したのはこれが初めて。この車両もあと数年もすれば引退し、315系に変わる。その前に記録ができてよかった。 

神領〜浜松

   来た道を戻り、金山駅へ。金山駅からは名鉄の特急に乗り換え豊橋駅へ。特別車使っても良いかなと思ったが、乗車直前だったためか、販売されておらず、一般車に乗ることにした。結局一般車でも座り心地のいい座席だったため、豊橋駅まで快適な環境で移動できた。豊橋駅では名古屋名物の味噌カツを食べることにした。電車の中で事前に調べておいた店が休みだったため、近くにあったファミレスに行った。

    いつも行く名古屋駅のお店では味噌カツ丼には温泉卵が入っていないのでこれは新鮮だった。味はとても美味しくまた食べたいと思った。余談だが、なぜか味噌カツは丼になっていることが多い。自分が食べたことのあるお店で、毎年行く山奥のところだけは定食のようなかたちで提供されるが、それ以外のお店はどこも丼で提供される。食べるたびに疑問に思う。

    食べ終わると、豊橋駅へ戻り、掛川駅行きの電車に乗り浜松で下車した。お腹が空いていれば、浜松駅以西で食べることのできる焼いたウナギを食べたいと思っていたが、残念ながら次回へ持ち越すことになった。

浜松駅〜熱海駅

    浜松駅で下車した理由は、東海道新幹線を撮影するためである。 早速、新型車両のN700Sが来た。この編成は今年になってから走り始めたもので、走り始めてからまだ半年くらいしかたっていない新車である。

↑N700S のぞみ236号

↑N700Aのぞみ162号

 JR西日本に所属する編成もやってきた。東海道新幹線のなかではかなり少数派のJR西日本に所属する車両。ちなみにN700A、JR東海に所属する編成では廃車も発生している。西日本に所属する編成は今のところ特に動きはないが、近いうちにこちらにも廃車が発生するかもしれない。 

 日本の大動脈、東海道新幹線。これも今回が初撮影だった。休日だったにも関わらず、乗車率はかなり高かった。

 2本あとの東京駅行のぞみを撮ったあとは在来線ホームへ行き、熱海行きの普通電車に乗った。途中大井川鉄道との乗り換え駅である金谷駅や静岡県の県庁所在地でもある静岡市を通り、もう終点も目の前の函南駅に着いた。大きな駅ではないため、すぐに発車する。

はずが、なかなか発車しない。放送によると大雨のため線路確認をし、徐行しながら走るという。幸い、熱海駅で接続の列車に乗る予定ではなかったが、やはり心配だった。自分の乗っていた列車が熱海駅に着く頃にこれから乗る宇都宮線直通の列車が沼津駅を出る。しかし列車走行位置を確認してもなかなか表示されない。そうこうしているうちに、終点熱海駅に到着。ここで7:00頃からお世話になったJR東海ともお別れ。ここからは、JR東日本となる。

熱海駅〜東大宮駅

    放送によると、直前まで東海道線が運休しており、ダイヤが大幅に乱れてるとのこと。次に東京方面に向かう列車は高崎線直通だったが、その次がいつ来るのか全く分からないため、とりあえずその列車に乗った。どれくらい遅れているのだろうと列車走行位置を見てみたが、大幅遅れと表示されるだけで、何時に熱海駅を発車する列車だったのか分からなかった。その状態でひたすら東海道線を上り、横浜駅に着いた。横浜駅の駅員によると次の東海道線は40分ほど来ないとのこと。熱海駅で乗ってよかったなと思った。この列車はこのあとも時々時間調整をしながら、大宮駅に着いた。ここで宇都宮線に乗り換える。これで色々あった今回の旅も終わった。

 撮れ高は、お世辞にも良いとは言えなかったが、とても楽しかった。今回は各撮影地の下見ということにしておく。今度はしっかり工程を立て、正常なダイヤのときに行こうと思う。