動機
JR貨物は旅客輸送をすることはないため、一般の人々からするとあまり関係がない。そのため新型車両がニュースに報道されたりすることも少ない。よって、新型車両などをどのような頻度で生産しているのか気になった。
仮説
A.JR東日本よりも総車両数は少ないと考えた
B.JR東日本などと比べ新型車両の需要はとても少ないため、10〜15年ほどの頻度で生産されていると考えた。
検証方法
1.JR貨物のHPで現在使用されている主な牽引車を調べる。
2.JR東日本のHPなどで現在使用されている主な車両を調べる。
検証結果
車両名 | 愛称 | 製造年 | 使用年数 | 車両数 | 動力 |
EF210形式 | 桃太郎 | 1996年 | 26年 | 131 | 架空電車線 |
EH200形式 | ブルーサンダー | 2001年 | 21年 | 21 | 架空電車線 |
M250系 | スーパーレールカーゴ | 2002年 | 20年 | 42 | 架空電車線 |
EH500形式 | 金太郎 | 1997年 | 25年 | 82 | 交直流 |
EH510形式 | レッドサンダー | 2001年 | 21年 | 38 | 交直流 |
DF200形式 | レッドヘア | 1992年 | 30年 | 56 | ディーゼル電気 |
HD300形式 | | 2010年 | 12年 | 39 | ハイブリッド |
EF64形 | | 1964年 | 58年 | 132 | 架空電車線 |
EF65形 | | 1965年 | 57年 | 308 | 架空電車線 |
EF66形 | | 1968年 | 54年 | 89 | 架空電車線 |
EF510形 | 銀釜 | | | | 交直流 |
このような結果となった。
上の表はあくまで有名な貨物牽引車だけをまとめたものであって、調べていく中で予想以上に車両数が多くて驚いた。高速道路が整ったばかりの一昔前はトラック輸送にとってかわると思われた鉄道の貨物輸送だった。しかし、最近は鉄道輸送が環境に良いということが注目されているのだろう。
ところが、この表だけではまだ旅客鉄道と比較することはできない。そこでJR東日本の車両も大まかにまとめることとした。また〇〇番台などはひとまとめとする。そして、製造年・使用年数はすべて0番台の列車を基準とする。
また、廃車が進んでいる車両も廃止開始前の車両数を記入する。
車両名 | 製造年 | 使用年数 | 車両数 | 追記 |
209系 | 1993年 | 29年 | 1036 | 500番台が武蔵野線などで運用中 |
E231系 | 2000年 | 22年 | 2561 | 高崎線内での置き換えが計画(E235系) |
E531系 | 2005年 | 17年 | 430 | 常磐線で使われる交直流電車 |
E233系 | 2006年 | 16年 | 3237 | 8000番台まである首都圏の顔 |
E235系 | 2016年 | 6年 | 373 | 今では高崎線での導入も検討中 |
E131系 | 2021年 | 1年 | 現在増備中 | 2021年のダイヤ改正で導入 |
E217系 | 1994年 | 28年 | 745 | 総武快速線内での廃車が進んでいる |
このような結果となった。
考察
A.牽引車だけを数えると圧倒的にJR東日本のほうが多いが、JR貨物の総車両数を比べるとある程度の車両数には到達するのではないかと考えた。
B.1960年代や、2000年前後に数多くの車両が開発されているものの、最近は車両の開発などはあまり行われていないと考えた。
参考文献
JR東日本「JR東日本車両カタログ」閲覧日 1月13日
【https://www.jreast.co.jp/railway/train/】
国土交通省「車両紹介」 最終閲覧日 4月27日
【https://www.mlit.go.jp/tetudo/tetudo_tk2_000022.html】
レイルラボ「JR貨物車両形式」最終閲覧日 4月27日
【https://raillab.jp/company/jr-kamotsu/series】
Yahoo!ニュース 「JR貨物EF510形300番台「銀窯スピリット」受け継ぐ機関車」最終閲覧日 4月27日
【https://news.yahoo.co.jp/articles/3b7df6b82f83c720cbecb7910415a037ba6cdbd6】
JR東日本「JR東日本車両要覧」最終閲覧日 4月27日
【https://www.jreast.co.jp/youran/pdf/2019-2020/jre_youran_group_p21-26.pdf】